2022年3月15日、顧問先の医療法人で従業員様を対象とする「人権擁護研修」が開催され、八戸シティ法律事務所の代表弁護士・木村哲也が講師として講演を行いました。

人権とは、人間が生まれながらに持つ権利で、すべての人々が生命と自由を確保し、人間らしく生きる権利のことを言います。
病院・施設では、身体拘束、その他の身体的虐待(殴る・蹴る・つねる・無理やり食べ物を口に入れるなど)、心理的虐待(侮辱する言葉を浴びせる・怒鳴る・意図的に無視するなど)などの人権侵害が発生することがあります。
そして、障害福祉サービス等事業所では、令和4年度より、虐待防止のために、①従業者への研修実施、②虐待防止委員会の設置、③虐待防止責任者の設置が義務付けられました(令和3年度報酬改定)。

講演では、人権の意義および内容、病院・施設における人権侵害事例、人権擁護のために取り組むべき対応、人権侵害事案が発生した場合の対処法などについて、ご説明させていただきました。

【講演内容】
1 人権とは
(1)人権の意義
(2)個人の尊厳
(3)人身の自由(奴隷的拘束・苦役からの自由)
(4)生存権
(5)表現の自由
(6)財産権
2 病院・施設における人権侵害事例
(1)人体拘束
(2)その他の身体的虐待
(3)心理的虐待
(4)介護放棄(ネグレクト)
(5)経済的虐待
(6)人権擁護のための諸制度と取り組み
3 在宅における人権侵害事例
(1)悪徳商法
(2)特殊詐欺
(3)セルフネグレクト
(4)消費者被害の防止のための諸制度と取り組み
(5)セルフネグレクトへの対応
4 外国人技能実習生の人権問題
(1)技能実習制度とは
(2)外国人技能実習生の人権侵害事例
(3)技能実習生を受け入れる企業の対応

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